【さえちゃん】経過報告とご支援のお礼
【さえちゃん 経過報告】
先日、ご寄付をお願いしておりました長毛黒猫のさえちゃんですが、その後の経過報告につきましてご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
結論から申し上げますと、現時点で抜歯手術はできておりません。
原因不明の体調不良から始まり、何度通院しても改善されず、最終的に4つの病院を受診いたしました。
3つ目の病院にて、抜歯手術に向けて血液検査をしたところ、「門脈シャント」という難病の疑いがあることが判明いたしました。
【これまでの経緯】
以下、4つの病院を(病院A・B・C・D)とさせていただきます。
(病院A)
保護してすぐに体調不良となり、食事と水が摂れず、1日置きに皮下点滴および痛み止め処方
(病院B)
改善されないため、病院Bへ。
血液検査の数値が高く、エコーにて微量の腹水を確認。
FIPの疑いがあるため、詳しい検査が必要と言われる。
(病院C)
遠方ですが、病院で長年保護活動をされており、保護猫の治療経験が豊富な病院Cへ。
再度、2回に渡るエコーを行ったが腹水は確認されず。
FIPの疑いが薄くなったため、抜歯手術へ向けての血液検査を実施。
その結果、数値の高い項目が複数あることが判明。
門脈シャントという難病の疑いがあるため、病院Dを紹介される。
(病院D)
CT検査の結果、複数のシャント血管が確認され、やはり難病であることが判明。
但し、院長先生や画像診断医もこれまでに見たことのない症例であり、正式な病名の診断に時間がかかるとのこと。
手術可能であるのか、治療法があるのかすら判断が難しい状況であるため、少しでも判断材料を増やすため、肝生検を実施。
病理検査の結果、病名は先天性の「肝繊維症」とのことでした。
肝臓が少しずつ繊維化していき、最終的に機能が失われてしまうという病気です。
人間であれば生体肝移植という選択肢がありますが、動物医療では不可能なため、今後はお薬と療法食にて体調を保つこととなります。
先天性の肝繊維症とのことですので、おそらく本来ならばすでに命が尽きていてもおかしくない体だったのでしょう。
さえちゃんは、生きるために自らシャント血管を作り出し、命を繋いできたのだということが分かりました。
今後、さえちゃんは預かりボランティアさんが引き取って下さいます。
ご支援いただきましたさえちゃん募金は、肝生検までの検査費用に全額充てさせていただきました。
領収書等の詳細につきましては、また別の記事にてご報告いたします。
これまでにかかった医療費および、抜歯手術費用といった名目でご寄付を募らせていただいたため、ご支援くださった皆様には、その後の経過報告がないことにご不安を感じさせてしまったことと思います。
ご報告が遅くなり、大変申し訳ございません。
たくさんの方々からいただきました温かいご支援に、心より感謝いたします。
【保護主よりお礼↓↓】
さえちゃんを預かっておりますボランティアの者です。
皆様へ直接お礼を申し上げたく、メッセージさせていただきました。
改めましてこの度は、さえちゃん募金へご支援いただきありがとうございました。
さえちゃんに元気になって欲しいというお気持ちで皆様ご支援いただいたのにも関わらず、このような結果となってしまいましたことを大変心苦しく思っております。
院長先生のお話ではさえちゃんのような症例の前例がないため、余命については何とも言えないが、早ければ1年持たないかもしれないとのことでした。
今後は私達夫婦が引き取り、さえちゃんの猫生が最後まで楽しく、穏やかな日々となるよう、サポートしていきたいと思います。
病院での診察内容を含め、さえちゃんの様子をYouTubeにてご報告しております。
事の経緯が分かるよう説明しておりますので、ご覧いただけますと幸いです。
通院を重ねる度に悪い方向へと向かっていく不安の中、顔の見えない、ましてや真偽の分からない情報が溢れるネットでの募金呼び掛けに、迷わずご寄付くださった皆様方の優しいお気持ちに大変救われました。
本当にありがとうございました。
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